notes

アラサー SNSのあいだ。

BOOK 04

特別お題「青春の一冊」 with P D MAGAZINE
http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/pdmagazine




このお題まだやってんのかな
私が10代の頃に読んだ本じゃなくて、最近読み終わった青春の一冊『青が散る
ほんとに私は宮本輝の文章が大好きすぎて、感想文すら冷静に書けない。
テニス経験者でなくてもぜひぜひ読んでほしい作品です。
今年は色んな作者を読むって豪語したけど、残ってる宮本輝作品を全部読み尽くそうかなって思ってる。今で作品数の半分越えたか、全然越えてないかどうだろう。

輝さんのあとがきにこう綴られていました。1982年に書かれたものです。

私はただ単純に 、自分の心に刻まれた陽光の中の青春というものを 、何かの物語に託して残しておきたいと思いました 。だがテニスだけに明け暮れた 、単純と言えば言えるそんな四年間の中にも 、やはり幾つかの風や波は襲って来ました 。ですが 、そんな悲哀や不安や絶望や焦燥などは 、なべて若さという不思議な力の中に吸い取られて 、しかも決して消えることなく個々の心の奥にひっそりと沈澱していった時代があった 。ー 略 ー
私は 『青が散る 』の中に 、そうした青春の光芒のあざやかさ 、しかも 、あるどうしようもない切なさと一脈の虚無とを常にたずさえている若さというものの光の糸を 、そっと曳かせてみたかったと言えるでしょう 。(宮本輝青が散る』あとがきより)

景気のいい時代というのがなおそういう光芒のコントラストになってると思った。

春の夢もめっちゃいい。
大学生の時、男友だちに貸したな、CDといっしょに。




次は何読もう。